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タックス・リターンの真実 - シドニーで仕事

様々な噂のあるタックス・リターン

オーストラリアで仕事をするとタックス・リターンで、支払い済みの税金が戻ってくる場合があります。いろいろな噂がある中、私が調査した結果をご報告します。

タックス・リターンの真実

ここまではエージェントや税理士さんが言うことに基づいて、当たり前のことをお伝えしてきました。ただ、現実は少し違います。

学生ビザの人は居住者扱いで、引かれる税金も少ない、またはありませんので、このタックス・リターンについてそれほど悩むことは少ないです。ただ、ワーキングホリデービザの人は非居住者扱いなので、給料から29%もの税金が引かれています。これは死活問題です。

ワーキングホリデーの人の間で、いろいろな噂があります。「6ヶ月以上、同じ場所に住んでいると居住者扱いになって、税金のほとんどが戻ってくる」、「同じ場所で6ヶ月住んでいると、税金がほとんど戻ってくる」などなど。これって「火のないところに煙が立たたぬ」なんです。

ワーキングホリデーの人で、給料から29%の税金を支払っていたにも関わらず、タックス・リターンをしたら、全額近く戻ってきた人もいますし、ほとんど戻って来ずにエージェントや税理士さんに支払った手数料分、損した人もいます。

通常、タックス・リターンを自分でするのは難しいため、日本人向けの留学エージェントや税理士事務所に頼むわけです。この頼む場所が非常に重要になります。

実は、タックス・リターンについての噂はオーストラリア政府のグレーゾーンのことなのです。代行会社Aではこのグレーゾーンを上手に使い税金が多く戻るように申請したり、代行会社Bはこのグレーゾーンを使わずにちゃんとしたルールに基づいて申請します。

必要書類も違います。代行会社Cでは給料明細だけでOKですが、代行会社Dは多くの書類を必要とします。

このグレーゾーンがある関係で「ここの代行会社がオススメ!」とはお伝えできませんが、みなさんが「タックス・リターンをどこでしようかなぁ」と考えたときに出てくる候補の中に必ずある会社です。

いきなり1つの代行会社に決めずに、複数の会社に「私の場合、タックス・リターンでいくら戻ってきますか?」と聞いてください。そうすれば絶対に良い会社が見つかります。

前年の7月1日から今年の6月30日(2008年7月1日から2009年6月30日)と6月30日が締め日になりますので、それまでの所得が証明される書類(給料明細など)、または自分の仕事が完全に終了した時点の書類がないと、タックス・リターンの見積もりができませんので、ご注意ください。

税金はいくら?

ここでは例を使って、ワーキングホリデーの人が実際にいくら税金が引かれているかを計算してみます。

 

例 :

1,500ドルの給料で、6ヶ月間、働いた場合の合計は9,000ドル。

9,000ドルの29%のため、手取りは6,390ドル、税金は2,610ドル。

 

この場合、2,610ドルもの税金が引かれているのです。これは義務なので仕方がないことなのですが、このお金があれば、最後にかなり豪華な旅行ができます。語学学校にだって行けちゃいます。

タックス・リターン代行会社を利用すると手数料は取られますが、それもこの金額に比べたら、ごくわずかです。

面倒と思わずに必ず、タックス・リターン代行会社に「タックス・リターンをしたら、いくら戻ってくるか?」を確認してください。

タックス・リターン代行会社を使う場合

タックス・リターン代行会社を利用するときの手数料や受け取り方をご紹介します。

 

手数料

必要書類(給料明細など)を代行会社に持っていくと、見積もりを出してくれます。そして、代行手数料(会社によってことなりますが、100ドル前後)を支払い、代行をお願いします。

さらに手数料(30ドル〜50ドル)を支払えば、早く税金の還付が受けられる場合があります。

 

お金の受け取り方

受け取る時期にシドニーに滞在している場合はシドニーにある銀行口座に振り込みされます。

問題なのは受け取る時期にシドニーにいない場合です。2つの方法があります。1つは代行会社から小切手を日本の住所に郵送してもらって、その小切手を日本で現金にします。この場合は日本の銀行で換金できます。

もう1つはシドニーにある銀行の口座を解約せずに持っていて、そこに振込みをしてもらいます。シドニーにある大手銀行では日本のATMで引き出しができる機能がついていることが多いので、好きなとき(レートが良い時期やお金が必要なとき)に引き出しができます。ただ、シドニーにある多くの銀行は口座維持手数料(銀行に預けているだけで引かれるお金)がかかりますので、何もしなくても数ドルが引かれてしまいます。

このシドニーにある銀行で口座維持手数料が引かれない銀行はHSBCです。HSBCは世界各国にあり、口座維持手数料が引かれないので安心です。インターネットバンキング機能もありますので、日本にいても残高を常にチェックできます。

タックス・リターンで戻ってきたお金がすぐに必要でない場合、またシドニーに戻る場合など、外貨預金のように口座を持っていられます。日本に住んでいてもHSBCの口座を持っていても、全く問題ないと確認済みなので、ご安心ください。

日本の銀行の外貨預金口座に送金するという手もありますが、これだと外貨預金口座から普通預金口座に移動させる際に手数料がかなりとられてしまいます。

小切手で受け取るにせよ、HSBCの口座を持つにせよ、為替レートによって換金率がかなり変わりますので、すぐにタックス・リターンのお金が必要ない場合は、Yahooファイナンスの為替レートをチェックしながら、レートが良い時期に日本円に換えましょう。

 

Yahooファイナンスのオーストラリアドル → http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=AUDJPY=X

 

給料が現金での手渡しの人

給料を現金でもらっている人は給料明細がないと思います。これって本当は会社としてダメなことなのですが、ジャパレス(日本食レストラン)で多いのが現状です。現金支給の人はタックス・リターンができません。

もし、オーストラリアの政府が本格的に調査をし始め、この事実がバレてしまったら、最悪の場合、強制送還になりますので、注意してくださいね。